五十肩 五十肩の症状

MENU

五十肩が治るまでの3つの病期

五十肩が治るまで期間はけっこう長く、また個人差もあります。ですが回復までの経過はほぼ同じです。
それは一般に以下の3つの時期を経ます。

 

■ 「急性期」(フリージング期):初期の段階で、炎症が起こったばかりで痛みが強く、運動制限がある時期
■ 「慢性期」(フローズン期):炎症はややおさまりますが、無理に動かすと痛みがある時期
■ 「回復期」(ソーイング期):腕を動かしても痛みはないけれど十分に動かせない時期

 

なかなか治らなくて不安になるときもあるでしょうが、現在自分はどの時期なのか目安がつけばがんばれるのではないでしょうか。

 

ちなみに五十肩を治してくれる診療科目は「整形外科」になります。

急性期(炎症期・筋痙縮期):五十肩の初期〜中期で1〜2ヶ月間

急性期は、関節に起きている炎症がひどく、非常に強い痛みが起こります。その痛みが筋肉のけいれんを引き起こしてさらに痛みがまします。
痛くて睡眠も満足にとれず、なにげないことも痛くてできず、この時期が一番つらく時で、辛抱するしかない時期です。

 

この期間が、痛み始めてから短い方で約1ヶ月、長い方で約2ヶ月ぐらいかかります。

 

この期間は、できるだけ安静にしてください。現実に安静にしているしかない程度に痛む場合もあります。
無理に肩や手を動かしたり、重いものを持ったりしないことが大切です。

 

できれば、日中は三角巾で腕を吊って固定させます。夜、寝るときは市販のバストバンドで体に腕を巻きつけて固定すると楽でしょう。

 

■ 薬物療法
・局所麻酔薬、ステロイド薬などの局所注射(肩に注射)
・消炎鎮痛薬を飲んで痛みを和らげます。痛みがひどくい場合は坐薬も有効です。(処方されます)
・外用薬の貼付(処方されたものの方がよく効きますし、価格も安くなります。)

 

■ 体操療法
急性期の前提は安静です。ですから痛かったら体操療法を行うべきではありません。

 

ただ「安静が必要な急性期でも固定したままだと癒着が起こるので、体操療法も行ったほうがよい」という意見もあるようです。
ですが、痛かったら体操療法はできるわけありません。「振り子体操」すらできないはずですから。

 

「振り子体操」ができるのは急性期の後半と考えてください。そのときでも1日1セットくらいで、多くて1日3セットでしょう。あとは安静です。

 

■ 温熱療法
冷やすのと暖めるのでは、大きな違いがありますから間違えないようになさってください。

 

冷やすのは、初期の急な激しい痛みが起こったときだけです。急激な炎症を抑えるためです。せいぜい3〜4日の間です。

 

激しい痛みがおさまったその後は、暖めてます。血行をよくし回復をうながうためです。

 

これについては病院で指導をうけた方がいいです。

 

慢性期(筋拘縮期):中期〜後期で2〜3ヶ月間

その後、痛くて眠れないような状態から開放されるずいぶん楽になります。ここから慢性期に移ります。激しい痛みはなくなりましたが、重い感じの痛みがあり、予想しない動作で「ぐっ!」となる痛みを感じることもあります。可動域は狭くてせまくて(運動制限)、それ以上腕を動かすと痛みます。

 

ここからは、無理のない体操療法が大切になってきます。

 

■ 薬物療法
痛み止めは、急性期のようには痛くないので、慢性期には傷んだ時や夜に飲むようにして、基本的には控えたほうがいいでしょう。
夜はまだ少し痛みますから、湿布薬は就寝時にはまだ貼って寝てください。

 

■ 体操療法
痛みの強い時期は過ぎました。無理をしないかぎり逆戻りはしないはずです。ここからは体操療法で肩の動きを取り戻すことが大切になってきます。
病院で指導しれると思いますが、あくまで無理に動かしてはいけません。多くて1日3回、1日1回(1セット)でも充分です。

 

■ 温熱療法
さらにこの時期は、肩を温めることも大切です。そして肩を冷やさないことも大切です。毎日のお風呂に入って暖めるのが一番だと思います。
ホットパックやカイロなどを使って肩を温める工夫もいいと思います。

回復期:後期で3〜6ヶ月

回復期は、肩関節のこわばりは改善され、痛みもぐっと減り不快感も少なくなります。腕も動かしやすくなりますが可動域は完璧ではない時期です。
おおよその目安として3〜6ヶ月ぐらいです。あともう少しという時期です。

 

■ 薬物療法
痛みはほぼなくなっていますから薬を用いる必要はありません。

 

■ 体操療法
痛みが消えて肩・腕も動かしやすくはなりますが、この時期に体操療法をしっかりやっておかないと癒着したままの状態が後々まで残って運動制限が残ってしまいます。また軽めのスポーツをやるのもおすすめです。

五十肩の症状と治し方の情報を紹介!

スポンサードリンク